2007年02月21日
73:そしてまた詰る。1
この頃の私は胆汁の出方に振り回されていた。
今までは胆汁の出る量が多くて大変だったのが
今度は詰る(止まる)のである。
脱水症状にならないように出る量を目安に
こっちは一生懸命水分を摂っているのに胆汁は出たり止まったり
ホントに胆汁に振り回されている状態だった。
ある日コレが元で大変な思いをした。
胆汁の出が全く止まってしまい、
もしかして、またチューブの入れ替えをしなければならないのかと
不安になりナースコールボタンを押して
看護士さんに来てもらって相談をした。
「また、胆汁が出るのが止まっちゃったよ。。。」
外科の担当の看護士さんが来て
肝臓に刺激が走る生食液の【押して引いて】の処置を施してくれた。
すると胆汁が流れ出した。
流れる胆汁は点滴を入れると量が増える。
まさしくイタチゴッコのようだった。。。
しばらくして、今度は患者の診察の合間を見て
主治医が様子を見に来てくれた。
「今日は胆汁の出る量が多いから点滴は3本にしましょう。」
と言って戻っていった。
点滴は症状に応じて本数を調整してくれた。
私の身体は健康食品のお陰か、調子が良くなってきていたので
末期がん(肝臓がん)患者ではあっても
体力があったため治療の調整や応用が利いたのだと思う。
私がやっていた点滴は1本を入れきるのに2時間ほどかかってしまう。
3本だと約6時間。
ほとんど1日がかりだ。
点滴の最中、また胆汁の出が止まってしまった。
主治医は他の患者さんの診察中で手が離せないとの事だったので
代わりの先生に肝臓に刺激が走る処置をしてもらった。
そうこうしているうちに
点滴も3本目、外来ももうすぐ終わる時刻になっていた。
主治医も入院病棟に戻る前に私の様子を見に来てくれた。
「もしこの後にまた胆汁が止まるような事があったら
ここにいるベテランの看護士さんに あの処置 をしてもらって下さい。」
と言って戻って行った。
先生は易々言うが、あの処置 とはモチロン
肝臓に刺激が走る生食液の【押して引いて】の処置のことである。
これは私はホントに怖い処置だと感じていた。
第一、外部から直接肝臓に何かを注入すること自体、
身体に言い訳が無い。
しかも、私は末期がん患者であり、しかも
肝臓がん患者だ。。。
がん がある肝臓にがんの治療とは全く関係ない処置を
行い、それがまた刺激を感じるのでどうしても不安を感じていた。
点滴もようやく終わる頃、
私はベッドから起き上がり胆汁のチューブを見た。
胆汁は流れたり止まったりしていた。
胆汁に混じって白っぽいものが点々とあった。
『コレが胆汁を止める原因なのかな?』とも思った。
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