2007年02月18日

69:退院⇒キノコ狩り

いよいよ退院の日が決まった。

私は少しでも早く退院したかった。。。



退院の2日後は日曜日でこの日は病院の外来も休みだった。

点滴を受けなくて良い日なのでこの日を残して後が無い。。




私は退院したらその日曜日に
軽井沢へキノコ狩りに行こうと決めていた。




軽井沢の周辺は
キノコ狩りのシーズンがあっという間に終わってしまう。

夏の終わりごろになるとアミタケなどが顔を出す。

その後、ハツタケイグチ類などがある。

そして10月中旬には
もう限られたキノコしかお目にかかれなくなってしまう。。。

キノコ狩りシーズンはほんの2ヶ月余りと言ったところだろうか。



ちょうど今頃だと
シモクリシメジホテイシメジなんかが採れる頃だろう。。。
などと私の頭の中はキノコ狩りの事で一杯だ。。。


浅間山に初雪が降る頃にはもうカラマツ林も黄色に染まり
キノコ狩りシーズンも終わりを迎える。



その後は自宅近くで天然のエノキ茸を探すのが
また楽しい時期でもあった。


場所にもよるがキノコは1年中必ず何か生えている。

それを探すのもまた楽しいものだ。





いよいよ退院の日、
【手馴れた手順】で退院の手続きを済ませ
【手馴れた手順】で身の回りの片づけを済ませ迎えが来るのを待った。


私は退院するときはいつも
同じがんの患者さん達には声をかけていた。

以前は何人もいたが、この日はもう1人になっていた。







そして待ちに待った日曜日。
キノコ狩りの日である。

私は嬉しくていてもたってもいられなかった。



私はいつも病室の窓から
『俺は絶対に末期がん(肝臓がん)を克服して
もう1度、あの浅間山にキノコ狩りに行くんだ!』

と強い意志を持ち続けていた。



今思えばその思いに救われたような気もする。




今回は行きも帰りも高速道路を使うことにした。

自宅からキノコ狩りの場所までは高速道路を使っても
1時間40分くらいはかかる所だ。



その日は天気がよく、浅間山がクッキリ見えた。


この年は火山性地震が続き、臨時火山情報が出ていた。

確かにいつもよりも噴煙が多く、
「もしも噴火でもしたら大変な事だなぁ。。。」

なんて話しをしながらキノコ狩りの目的地へ
向かって行った。












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