2007年01月26日
52:造影剤⇒脱水症状9
病院に戻ると看護婦さんたちが
「お帰りなさい!」
と声をかけてくれた。
私としては家に帰りたい気持ちで一杯だったので
嬉しいと言うより複雑な気持ちだった。
病院に戻ればスグに点滴が始まった。
それから数日後、やっと退院の許可が出た。
嬉しい反面、不安もあった。
仮に退院してもその頃の私は
1週間も経たないうちにまた病院に戻ってきてしまう。。。
主治医が私に
「このベッドは空けておきますから。。。」
なんて冗談交じりに言われていた。
もちろん私はただ苦笑いをするしか無いのだが。。。
そして退院の日。
私はとても複雑な思いで病院を出た。
前のように脱水症状を起こしたら
また、血を吐く思いをするのか。。。
それはそれは口では言い表せないほどの
大変な思いをしたので怖かったのだ。
自宅に到着。
やっぱり自宅は落ち着く。。。
ただ、変なことに気が付いた。
『天気は良いのに何でこんなに寒いんだろう。。。』
イヤ・・・、違う・・・。
私だけが寒がっていたのだ。
異常に寒気が走っていた。。。
がんになるとこういう事にも
身体の変化が起きてしまうらしい。。。
スグにストーブを出してもらい火を付けた。
私はストーブを背中にして温まっていた。
ちなみにその時妻は半袖を着ていた。
時は5月だから
当たり前と言えば当たり前だ。
しかし私は寒かった。
半袖とストーブ。。。
変な光景だった。
一体自分の身体はどうなっているのだろうと
思ったが末期がん(肝臓がん)により、
余命3ヶ月と宣告されてから
それでも何とか生きている私の姿を見て
妻は安心しているようだった。
妻が私に
「もうお父さんは死なないと思う。」
とその時言った。
私も身体からは胆汁のチューブが出ていたりと
不便さは感じていたが
絶対このまま行き続けることが出来ると
根拠は全く無いけれど確信していた。。。
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